Wガンサバイバーセラピストとして今、「新たな挑戦」へREIKOさん

「ガンを克服して、今元気に生きて、
自分のようにセラピストをしている人は、
居るかも知れない。
でも、その中でガン患者と関わる
「家族」や「身近な友人」たちが抱えている
心と身体の”しんどさ”にフォーカスし、
彼ら自身も癒し、患者さん本人にも
自分の実体験を元に親身に寄り添ってゆける・・
そんなセラピストはまだ少ないと思うんです。」

そう話してくださったのは、
二度のガンからの復活経験を持つ、
ボデイワークヒーラーセラピストのREIKOさん。

現在REIKOさんは、東京都大田区のプライベートサロン
ManaMakali’i(マナマカリイ)にて
オイルトリートメントによるエフェクティブタッチ、
リンパケア他、
彼女独自の「ゆらひー」と言う
”揺らぎ”と”ヒーリング”を組み合わせた技法での
施術を提供されています。

ガン体験記は、彼女のブログ
https://ameblo.jp/laruche-r/
の中で読むことができます。

＊

REIKOさんの施術「ゆらひー」を
私は9月に開催されたDELIGHTで
受けています。
今思い返してみても、
それはそれは優しい時間でした。

施術中は、REIKOさんの温かな手の動きに身体をゆだね、
思うがままに静かに揺れていました。
そして終わった後、
何とも言えない安堵感に包まれました。

ところがです！施術後、REIKOさんと
何気ないおしゃべりをしていた時でした。
突然、胸に抱えていた感情が
堰を切ったように溢れてきて、
泣くつもりはなかったのに、
思わず泣いてしまったのです。
その後のリラックス感と言ったら・・・。
本当に不思議な経験でした。

「あ、これが”ゆらひー”パワーなんだな・・」
そう思いました。

「身体が嫌がる方向には絶対に揺らさないことにしてます。
時々、嫌がる方に揺れたら、楽になるのになあ～と
思う時はあります。でも、それは、私（セラピスト）のエゴなので。
あと、ゆらひーは、毎回、内容が違います。
人によって必要な時は、揉むこともありますよ。」

＊

REIKOさんの施術は、先ほどの「ゆらひー」をはじめ、
「エフェクティブタッチ」等、
ソフトタッチ系の施術が多いのはどうしてですか？と
尋ねると、

「施術者にとっても、クライアント様にとっても
身体に無理がないこと、身体が楽なこと。
これを何より大切にしたいと思いました。
ずっと長くこの仕事を続けてゆきたいので」

とのこと。

「何より自分自身がいつもベストな状態で
クライアント様と向き合いたいので・・」

とも仰っていました。

また、ガンの術後、浮腫みがちだった
自分の足を、掌で優しく撫でるだけで
リンパ液がきれいに流れることを体験した時には、

「リンパドレナージュに、強い力はそんなに必要ない」

と思ったそうです。

＊

「健康」のありがたさを
心底知っているREIKOさんですが、
実はがん患者を支えると言う「逆の立場」の経験があったことを
今回のインタビューで話してくださいました。

REIKOさんは実のお父様、
そして義理のお父様のお二人を
ガンで亡くされていました。

「看病する側の家族も本当にしんどいの。
愚痴だって零したいし、
自分だって疲れてるからゆっくり休みたい。
エステやマッサージで癒されたりしたい。
気分転換に遊びにだって行きたい。
でも、それを”してはいけない”って思ってしまう。
自分には（ガン患者に対して）何もしてあげられないと言う
負い目や罪悪感もあって、
自分だけが楽しんではいけないってつい思ってしまう。
だけど、それを観ている患者の方も実は辛いのね。
私はどちらの立場も経験してきたからよく分かる。
でももし、自分にも（患者に）何かできることがある！と言う
提案が出来たとしたらどうだろう？そう思いました。
私が、がん患者さんへのボデイワークを教える場を作り、
そこに”練習と称して”来てもらい、
今、直面している悩みを聞いたり、
安心して愚痴をこぼしてもらえたら良いんじゃないか？
互いに施術の練習をし合う中で、
結果的にご家族の方の身体も楽になって、
ガン患者さんと取り巻く人たちを
少しでもサポートできるのではないかって・・
それがガンと言う”経験をさせていただいた”
私に出来ることだと思うんです。」